レスボス島を舞台に織りなされる牧歌物語にシャガール晩年の傑作リトグラフ全42点を付す待望の決定版
著者 ロンゴス 著 , 松平 千秋 訳 , シャガール 絵ジャンル 書籍 > 単行本 > 芸術刊行日 2005/10/05ISBN 9784000082174Cコード 0071体裁 その他・規格外 ・ 上製 ・ 120頁
エーゲ海に浮かぶ美しい島レスボスを舞台に織りなされる，みずみずしい抒情あふれる古代ギリシアの牧歌物語．春の田園に芽ばえた幼い恋はやがて，二人をはぐくむ自然が季節とともに移りゆくにつれ，しだいに成熟した愛へと深まってゆく．自然と物語に魅せられたシャガール晩年の傑作リトグラフ全42点を添えた待望の決定版．


■シャガールのリトグラフ《ダフニスとクロエー》について）
シャガールは，1952年にヴァヴァと結婚，新婚旅行ではじめてギリシアを訪れる．このとき著名な編集者テリアドから注文を受けたのが《ダフニスとクロエー》である．光に満ちあふれた美しいエーゲ海の景色に魅せられたシャガールは，再びギリシアを訪れ，その感動をグアッシュやパステルに描きとどめていく．その後シャガールは，フェルナン・ムルローの工房でリトグラフ職人と３年にわたり本シリーズの制作に当たり，20-25色の多色刷りリトグラフ42点のシリーズとして完成．1961年にはパリのテリアド社より250部の限定版として刊行．シャガールは物語そのものとギリシアとの両方の魅力に惹かれて，穏やかな田園詩の喜びに満ちたイメージを生みだしており，まさに晩年を代表する傑作リトグラフ集といわれている．